<企画展>出雲の民藝—「健康な美」を求めて—

開催日:2022.4.28~2022.6.26企画展

暮らしを彩るたのしさ。

大正14(1925)年、思想家の柳宗悦、陶芸家の河井寬次郎や濱田庄司らは、職人が手がけた日用品の中に見出した美を「民藝」(民衆的工芸)と名付けました。飾り気のないその美しさを、柳は「健康な美」と評しています。
島根県の民藝運動は、全国で早く始まります。民藝推進者の太田直行の招きにより、昭和6(1931)年、柳らが行った「島根工藝診察」が一つのきっかけといわれます。翌年には島根民藝協会が発足し、民藝運動が活発に行われてきました。島根民藝協会が90周年を迎える令和4(2022)年に、松江・出雲の地ではぐくまれてきた民藝について世代を超えて受け入れられる魅力に触れる機会とします。

期 間/令和4年4月28日(木)~6月26日(日)
休館日/月曜日 ※ただし5月2日(月)は開館
時 間/9:00~17:00 ※観覧受付は16:30まで
場 所/松江歴史館 企画展示室
観覧料/大人500円(400円)、小・中学生250円(200円)
[基本展示とのセット券]大人800円(640円)、小・中学生400円(320円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校・大学・専門学校に通う学生は学生証の提示で団体料金適用

展示章立

第一章 民藝のはじまりと伝播―民藝とは
民藝運動を先導した巨匠たちの作品
第二章 松江・出雲の民藝運動
見出された「民藝」
第三章 暮らしの民藝―自由で健康な美へ
松江・出雲の民藝作家たち

関連イベント

記念講演会

「島根の民藝―これまでとこれから―」
講師/多々納 真 氏(出雲民藝協会会長)
日時/6月4日(土)14:00~15:00
場所/松江歴史館 歴史の指南所
定員/60名 ※要申込、先着順
聴講無料

関連講座

松江おもしろ談義「島根の民藝を支えた人々」
講師/大多和弥生(当館副主任学芸員)
日時/5月15日(日)14:00~15:00
場所/松江歴史館 歴史の指南所
定員/60名 ※要申込、先着順
聴講無料

ギャラリートーク

学芸員による解説を聞きながら展示をご覧いただけます。
日時/4月29日(金・祝)、5月5日(木・祝)、6月18日(土)
各日14:00~14:30
場所/企画展示室
※参加は無料ですが企画展観覧券が必要です

【特設ショップ】出雲の民藝市

出雲地方を中心とした民藝の焼き物や和紙、染織品などを販売します。あなたの暮らしを彩る、魅力的な一品に出会えるかもしれません。
[出店]出雲民藝紙/袖師窯/湯町窯/意東窯/安来織/野白木工所/染め工房「裕」/出西窯
期間/5月1日(日)~5日(木・祝)  9:00~17:00(最終日は16:00まで)
場所/松江歴史館 玄関ホール(入館無料エリア)

図録

『出雲の民藝―「健康な美」を求めて―』

【発行】 令和4(2022)年4月
【サイズ】 A4変形 総56頁 270g
【価格】 1,650円(10%税込)
【コード】 ISBN 978-4-925122-73-3
【在庫状況】 在庫あり

目次・凡例
ごあいさつ
作品図版
再録 座談会 島根民芸の歩み―松江宍道湖畔 皆美館にて―
人物紹介 民藝運動に関わった人々
解説 手紙から見る島根の民藝運動
略年表
出品目録
謝辞・参考文献
【付録】民藝の器シール

【正誤表】(133 KB) ダウンロードしてご利用ください

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