<企画展>松江藩と絵図-花開いた地図の世界-

開催日:2022.02.22~2022.04.10企画展

約200年前の文政4年(1821)、伊能忠敬の全国測量事業により完成した日本図「大日本沿海輿地全図」(伊能図)が幕府に上呈されました。この測量隊が必要とする絵図を作製した神田助右衛門は、藩領内を測量し、伊能図をしのぐ松江藩領の「十郡絵図」を作製して、文政4年にはその小絵図を藩に提出しています。
本展では、このような国絵図のほか郡村絵図や城絵図など、松江藩に関わる多種多様な絵図(絵画的表現を用いた地図)の一端を展観し、江戸時代に多くの地図が作製されて広まる様子をたどります。

期 間/令和4年2月4日(金)変更→ 2月22日(火)~4月10日(日)
※臨時休館に伴い、開幕日が変更になります
休館日/月曜日 ※ただし3月21日(月)は開館、3月22日(火)は休館
時 間/9:00~17:00 ※観覧受付は16:30まで
場 所/松江歴史館 企画展示室
観覧料/大人500円(400円)、小・中学生250円(200円)
[基本展示とのセット券]大人800円(640円)、小・中学生400円(320円)
※( )内は20名以上の団体料金
※高校・大学・専門学校に通う学生は学生証の提示で団体料金適用

展示章立

第一章 絵図にみる松江藩―絵画的表現を用いた地図
第二章 松江藩の測量絵図請負人・神田家三代
第三章 広まる地図・楽しむ地図

列品目録 [PDF329kb]

*企画展の開幕延期に伴い、「大坂より松江航路図」のうち、美保関付近から松江城下・宍道湖周辺までの部分の公開ができなくなりました。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
なお、中海から松江城下・宍道湖周辺部分は当館の基本展示室で複製展示しています。
*新型コロナウイルス感染症の影響でさらに会期変更となる際には、改めて展示期間を見直す場合がございます。

関連イベント

記念講演会

①「江戸時代に花開く地図の世界」
日時/2月12日 変更→ 3月26日(土)14:00~15:30
講師/上杉 和央氏(京都府立大学准教授)
※講師はリモート出演となります(視聴は歴史の指南所のみ可能。ご自宅等では視聴できません)

②「江戸後期の地図事情と神田家」
日時/2月23日 変更→ 3月21日(月・祝)14:00~15:30
講師/岡 宏三 氏(島根県立古代出雲歴史博物館専門学芸員)

③「斐伊川東流 新たな知見」
日時/3月6日(日)14:00~15:30
講師/大矢 幸雄 氏(松江市史編さん委員〔絵図地図部会長〕)

場所/松江歴史館 歴史の指南所
定員/各60人 ※要申込、先着順
聴講無料

開催にかかる新型コロナウイルス感染症対策について[PDF 171kb]

ギャラリートーク

学芸員による解説を聞きながら展示をご覧いただけます。
日時/2月6日(日)、2月20日(日) ※臨時休館のため中止
3月13日(日)、3月23日(水)※追加
14:00~15:00
場所/企画展示室
※参加は無料ですが企画展観覧券が必要です

開催にかかる新型コロナウイルス感染症対策について[PDF 173kb]

<関連ミニ展示>旅と地図を広めた木版印刷―「出雲神社巡拝記」とその版木―

日時/3月1日(火)~4月3日(日)
場所/展示室前
観覧無料

図録

『松江藩と絵図―花開いた地図の世界―』

【発行】 令和4(2022)年2月
【サイズ】 A4縦 総56頁 362g
【価格】 1,210円(10%税込)
【コード】 ISBN 978-4-925122-72-6
【在庫状況】 在庫あり

ごあいさつ
目次・凡例
企画展「松江藩と絵図」関連年表
出雲国の郡区分
第一章 絵図に見る松江藩―絵画的表現を用いた地図
   国絵図―出雲国を描く
  正保国絵図と正保城絵図
  城絵図―松江城を描く
  郡村絵図―松江藩内の郡や村を描く
  湖海とともに生きる
第二章 松江藩の測量絵図請負人 神田家三代
  松江藩の測量絵図請負人・神田家三代 関連年表
  [コラム]松江藩の測量絵図請負人―神田家三代
  松江の雑賀町に生まれた藤岡雄市の測量術
第三章 広まる地図・楽しむ地図
  刊行される地図―日本図
  刊行される地図―世界図
  絵師による雄大な地図―鳥瞰図・眺望図
  デザインとしての地図―地図皿
列品解説
列品目録
謝辞・主要参考文献
【付録】つなげてみよう!「道中図」

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