松江歴史館

2019.08.14 <特別展>海将山口多聞を生んだ松江藩士山口家


 松江藩士山口家は、関ヶ原の戦いで西軍について断絶した大聖寺城主の山口宗永を祖とします。かろうじて生き残った子が松江藩主となる松平直政に仕え松江藩士となり、江戸時代を通じて中老・番頭を勤める上級藩士として藩政に関わりました。
 本展では、明治維新後、東京に出て財務官僚となった山口宗義、西洋建築家で熊本五高などを設計した半六、物理学者で学習院院長となった鋭之助、宗義の子で日本海軍の提督として真珠湾攻撃やミッドウェー海戦で航空艦隊を率いた多聞など、近代日本の礎となった山口家の人々を紹介します。

展示期間/令和元年9月13日(金)~11月4日(月・休)
     ※休館日:9月19日(木)、10月17日(木)
開館時間/(9月)8:30~18:30、(10月~)8:30~17:00(受付は閉館30分前まで)
場  所/松江歴史館 企画展示室
観覧料 /大人500円(400円)、小・中学生250円(200円)
     ※基本展示とのセット券:大人800円(640円)、小・中学生400円(320円)
     ※( )内は20名以上の団体料金
     ※松江市内の高校・大学・専門学校に通う学生は学生証の提示で企画展示(または基本展示とのセット券)が団体料金になります

日本銀行理事
山口宗義<むねよし> (1851~1934)

松江藩士山口軍兵衛の長男として松江の母衣町で出生。開成学校(東京大学の前身)を卒業後、大蔵省に出仕する。台湾総督府の財務部長を勤めた後に日本銀行理事となり14年間勤めた。宗義は蔵書7,000冊を島根県に寄付し、現在も県立図書館で山口文庫として活用されている。

明治を代表する建築家
山口半六<はんろく> (1858~1900)

宗義の次弟として松江の母衣町で出生。官費留学生としてフランスで建築学を修める。帰国後は文部省に入り、第一高等中学校などの高等教育施設の建築監督・設計に携わる。病を得て文部省退職後は、様々な建築設計に関わった。特に都市設計の第一人者として、大阪市街地の設計などを行った。

日本最古のX線写真を残した物理学者
山口鋭之助<えいのすけ> (1862~1945)

宗義の末弟として松江の母衣町で出生。東京大学を卒業し、第一高等中学校や京都帝国大学の教授となり物理学を教える。その後学習院の院長を経て、宮内省図書頭と諸陵頭を兼務する。学生時代の岸清一の身元保証人となるなど明治期における在京松江人の中心人物であった。

山本五十六の後継者と呼ばれた海将
山口多聞<たもん> (1892~1942)

宗義の三男として東京で出生。山本五十六に見込まれて第一連合航空隊司令官となり航空部隊の指揮を執る。真珠湾攻撃では第二航空戦隊司令官として空母「蒼龍」・「飛龍」を率い参戦。ミッドウェー海戦では最後まで戦い続け、大破した「飛龍」とともに太平洋に沈んだ。

【関連イベント】
◆ギャラリートーク
日時/令和元年9月13日(金)オープニングセレモニー(9時~)終了後
   9月15日(日) 14:00~15:00
   10月5日(土) 14:00~15:00
   11月4日(月・祝) 14:00~15:00
場所/企画展示室内
※参加には年間パスポートまたは当日の特別展観覧券が必要

◆記念講演会「明治を代表する建築家山口半六について」
日時/令和元年10月27日(日)14:00~15:00
講師/藤森 照信氏(東京都江戸東京博物館館長)
場所/松江歴史館 歴史の指南所
定員/90名 ※要申込
※参加には年間パスポートまたは展示期間中の特別展観覧券が必要

◆松江のモダニズム建築めぐり
松江市内にあるモダニズム建築物を歩いて巡ります
日時/令和元年10月12日(土)10:00~12:00
集合/松江歴史館 玄関ホール
案内/足立正智氏(島根県建築士会会長)
定員/20名 ※要申込
※参加には年間パスポートまたは展示期間中の特別展観覧券が必要

◆松江おもしろ談義「海将 山口多聞の軌跡」
日時/令和元年10月13日(日)14:00~15:00
講師/新庄正典(当館学芸員)
場所/松江歴史館 歴史の指南所
定員/60名 ※要申込
参加無料

申し込み/松江歴史館 TEL0852-32-1607

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