<スポット展示>八雲塗~大正・昭和時代を中心に~

開催日:2022.12.20~2023.02.05スポット展示

≪花鳥図重箱≫山本喜三郎商店製作

明治20年頃から始まった八雲塗は、作り手や周囲の要望によって、時代ごとにその作風は変化していきます。
八雲塗の最大の特徴は、色漆で図柄を描いた後、透明で茶褐色の透漆を塗り、図柄を研ぎ出しきらない程度に研ぎ出す表現にあります。
当初は、「暗い」「図柄がよく見えない」といわれた八雲塗ですが、大正・昭和時代にはそのイメージが薄まります。理由は、明治時代末期に開発されたレーキ顔料により明るい色の漆が作れるようになったこと、また、大正から昭和にかけて図柄が花や鳥などの明るい図柄を中心に描かれるようになったからです。大正時代と昭和時代の八雲塗は、絵の上に塗られる透漆の厚さや描かれる図柄のモチーフなどが少しずつ変化していきます。

本展では、大正時代と昭和時代の八雲塗を展示し、その違いを紹介します。松江市の伝統的な工芸品である八雲塗の変遷をご覧ください。

期 間 令和4年12月20日(火)~令和5年2月5日(日)
休館日 月曜日、12/29~1/1、1/10(火)
※但し、1/2(月)、1/9(月)は開館
時 間 9:00~17:00 ※観覧受付は16:30まで
場 所 基本展示室内最終コーナー
観覧料 基本展示観覧料に含む(大人510円、小・中学生250円)
備考