松江歴史館

2022.04.05 <スポット展示>明治時代のワクチン接種―県内最古の種痘証明書―


 感染症の中で唯一、人類が克服した「天然痘(痘瘡)」について、明治時代の感染予防の取り組みを知る資料を公開します。
天然痘は致死率が高い感染症で、世界中で流行し人類を苦しめてきました。18世紀末には安全なワクチンが作られ、日本には江戸時代後期にワクチン接種の技術(種痘)が伝播しています。松江藩では9代藩主松平斉貴が西洋医学を好んだため、松江藩領では「あばた(天然痘の痕)」を持つ人が少ないことが自慢であったと言われています。明治政府は明治3年(1870)に国民へ種痘を受けるよう勧め、同7年10月には種痘規制を定めて接種が済んだ人にはそれを証明する証書を出したのです。
 今回は昨年寄贈された資料の中から明治8年(1875)2月発行と考えられる種痘証を初公開します。これは現在確認している種痘証では県内最古のものです。また、同年に集団接種が行われていたことを示す資料も公開します。

展示シート[PDF 1MB]

期間/令和4年4月5日(火)~5月29日(日)
場所/松江歴史館 基本展示室内
料金/基本展示観覧料に含む(大人510円、小・中学生250円)

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